種族人族
国家バルナスティア帝国
状態生存
所属バルナスティア帝国政府
登場イルバ篇、グリシカ篇
副宰導政治家

グリシカ・クルーシャ

アーヴェリア王国魔術院の副宰導。ラーグラムに指名されて突如副宰導に就任した謎の女性。

ティモテの六使徒のラナ・フレアスに育てられた。

マナ圧縮の権威。

年齢は40歳前後。

口調

  • 他者に対しては柔らかい敬語で話す。
  • メア・アトリュートに対してはため口(ただし穏やかな口調)。
    • 例: 「ごめん、会議が長引いてしまって」「……そう? いつも通りだと思うけど」
  • 敬語とため口の使い分けが、彼女の人間関係の距離感を表している。

🔷 グリシカ・クルーシャ ― 経歴と副宰導就任までの道

◆ 幼少期:精霊族の庵で育つ

  • 貴族でも学者の娘でもなく、辺境のマナ豊かな森で生まれた平民

  • 幼少期に病を患い、両親を失う。森に住む精霊族の魔術師ラナ・フレアスに拾われ、養女のように育てられる。

  • ラナは長命の精霊族であり、弟子として過去にラーグラム・グランを教えていた。

    → よってグリシカは**ラーグラムの”妹弟子”**という立場になる(数百年の時差)。


◆ 青年期:バルナスティア帝国の魔術研究機関へ

  • 20代でラナのもとを離れ、バルナスティア帝国の魔術研究機関へ招かれる。
  • 帝国は技術志向で、魔術を「科学的手段」として扱っており、グリシカの理論は高く評価される。

◆ 壮年期:アーヴェリア魔術院への招請

  • 30代半ば、ラーグラム・グランから正式に招請を受ける。
  • 王家や貴族からの反発は強かったが、ラーグラムの後押しにより副宰導として任命される。
  • 実務を担うことになったのは、ラーグラム自身が象徴職に退いていたため。

🔶 就任後の苦労と政治的闘争

◆ 王家・貴族との軋轢

  • アーヴェリアの魔術院は「貴族家の権威競争の場」であり、平民の副宰導は異例中の異例

  • 院内の旧貴族派は彼女を「外様」と見なし、陰で”影の副宰導”と呼んで侮辱する。

  • 就任2年目には、馬車転覆による暗殺未遂事件が発生。

    → 彼女は襲撃者を返り討ちにしたが、その後は護衛を拒否して単独で通勤を続ける。


◆ 現在の立場

  • 実務は彼女が取り仕切っており、宰導ラーグラムも「彼女の判断に従う」と公言。

  • 表面上は冷静沈着で寡黙だが、実際は人間を信じたい理想主義者

  • 精霊族と人間のあいだで育ったせいか、秩序よりも調和を重んじる考えを持つ。

  • 一方で、自身の立場を守るために政治的計算にも長けている

    (ただし本人はそれを好んでやっているわけではない)

使用する魔術

  • 圧縮マナ弾

    極限まで圧縮されたマナを弾として放つ魔術。

    その貫通力は竜の鱗すらも貫いたとされ、通常の戦闘ではこれ一つで十分な威力を発揮する。

    グリシカはこの魔術を極めており、戦いではほとんど他の術を必要としない。

  • 氷魔術

    マナ圧縮の理論は氷魔術にも通じており、彼女は属性の中でも氷を最も得意としている。

    ただし、属性変換の際にマナの損失が生じるため効率は高くない。

    それでも氷は大気中の水分を利用できるため、総合的な消費マナは少なく、実戦では好んで使用している。


装備品

  • 特注ベルカ工房製短杖

    アーヴェリア随一の魔術工房「ベルカ工房」がグリシカのために製作した特注品。

    刻印術式は「氷弾」と「圧縮補助」の二種のみで、過剰な機能を排した実戦特化型の短杖。

  • 魔道具の指輪

    マナ障壁の術式を内蔵した防御用の魔道具。

    グリシカは常にこれを身につけており、瞬時に障壁を展開できる。

  • ブローチ型携帯魔導書

    一般魔術言語による基礎術式を刻んだ携帯用魔導書。

    宝石をはめたブローチの形状をしており、帝国時代の技術を応用して作られた希少品。

  • 自作長杖

    独立の折、師ラナから贈られた長杖。

    グリシカ自身によって幾度も改修が重ねられ、複数のマナ圧縮機構を備えた独自構造となっている。

    この杖から放たれるマナ弾は、彼女の代名詞とされるほど強力である。