種族
創世神

ユウ・イル・アーティエ

概要

生命の勇者として知られる伝説的存在。魔王を打倒し、世界を救った英雄として語り継がれている。

その正体は生命の神イルによって創られた使徒。イルの持つ生命の力を部分的に行使でき、周囲の命を吸い取ることで半不死性を得る「生命の受け渡し」の能力を持つ。

世間では高潔な精神性を持った聖人のように語られるが、実際には自身の使命と存在意義に深く悩む一人の生命であった。

人物像

  • 外見は若い青年の姿。淡い金色の髪と碧眼が特徴。
  • 気さくで明るく、誰にでもタメ口で話す親しみやすい人柄。ただし軽薄さはなく、芯には実直さと堅い責任感がある。不必要な戦いを好まない。
  • しかしその明るさの奥には、自分の力が「奪う」ことでしか成り立たないことへの深い罪悪感が潜んでいる。人前では決して見せないが、一人になると仄暗い内面が顔を出す。
  • 仲間に対しては誠実で、彼らを守ることに全力を注いだ。

口調

  • タメ口が基本。相手の身分や立場に関係なく、くだけた話し方をする。中性的で柔らかいが、芯のある口調。一人称は「僕」。
    • 例: 「助かった、ありがとう」「僕がやるよ。任せて」
  • 飾らず率直な物言いで、言葉に誠実さがある。ふとした瞬間に言葉が途切れ、内面の翳りがにじむことがある。
    • 例: 「僕はさ……いや、なんでもない。行こう」

能力

生命の受け渡し

イルから授けられた固有の力。触れた対象から生命力を吸収し、自身の傷を癒したり、寿命を延ばすことができる。逆に、自身の生命を他者に分け与えることも可能。

この能力により事実上の不死身に近い再生能力を持つが、「他者の命を奪わなければ生きられない」という呪いのような側面も持つ。

経歴

  • イルによって創られ、「魔王を討つ者」としての使命を与えられる。
  • 魔王――精霊大戦の首謀者ジン・ハルファスの軍勢に襲撃を受けたバルナスティア帝国で、騎士カルセナ・グラン・ドラグニカ、魔術師エリス・フレンツェルと出会う。
  • 三人は共に旅をし、幾多の困難を乗り越えて魔王ジン・ハルファスを討伐。
  • 魔王討伐後、イルはユウを使徒の役目から解放し、一人の人間として生きることを許した。
  • その後の足跡は歴史から消え、静かに余生を過ごしたとされる。

イルとの関係

イルはユウを「道具」ではなく、一人の子として深く愛していた。ユウもまた、創造主であるイルに対して複雑ながらも確かな絆を感じていた。

魔王討伐という使命を果たした後、イルは「もう十分だ」とユウに告げ、彼を自由にした。この決断は、神が使徒を解放するという前例のない出来事であった。

伝承での扱い

現在、ユウは「聖勇者」として各地で崇められている。しかし、実際の彼を知る者はほとんどおらず、伝説は誇張と美化によって本来の姿とはかけ離れたものになっている。